こちらは「Unity #3 Advent Calendar 2018」の、25日目の記事です。
去年の今頃(クリスマス未明)は救急車で病院に搬送されるという、アチーブメント(実績)をアンロックしてしまったヤンペン(@yanpen3)です。現在の作戦は「いのちだいじに」です。
ふと気づいたら、購入したUnity Assetの総数が400を超えてました。積みアセットを解消していきたいです。。
Assetをたくさん買っていくなかで、使い方を覚える勘所や、更新されなくなりそうなアセットなどがなんとなくわかるようになってきたので、そういった知見を共有します。
2012年にUnityをさわり始めた頃の自分は、エンジニアでもなくC#の読み書きもままならない状態でした。極力Assetの力を借りてなにか作り上げようと模索し、Asset Storeをフル活用しようとしてました。
今回の記事では、Unity Asset Storeの使い方や選び方がよくわかっていなかった過去の自分に今の自分だったらどんなことを伝えたいかを中心にまとめてみました。
気になるアセットを見つけたらお気に入り登録
今すぐ購入する必要がないアセットは、ハートボタンをクリックしてお気に入り登録しましょう。
お気に入りに登録していれば、割引されたときにメールで通知がくるようになります。
Unityでは年に何度もAssetのディスカウントセールが開催されるので、有効活用しましょう。
アセット購入時のチェックポイント
レビューをチェック
このアセットの長所短所や返信からディベロッパーさんの人となりが把握できます。
ドキュメントがしっかりしているか
ドキュメントが充実しているアセットは、アセットの中身が理解しやすかったりコードの可読性が高い傾向にあります
フォーラムをチェック
説明文にフォーラムがある場合は、公式のアナウンスや、コミュニティが機能しているかを確認しましょう。フォーラムが活発なアセットは、問題解決や、コミュニティ内でそのアセットの有用な活用方法が学べることも多いです。
チュートリアルが充実しているか
動画チュートリアルが充実していれば、理解しやすくなります。
英語のドキュメントを読むのが苦手でも、動画なら俄然わかりやすいです。
(Youtubeの自動翻訳も活用しましょう。)
ショーケースを確認する
アセットストア内や、ディベロッパーサイトでショーケースがあれば確認しましょう。
自分が知っているゲームで活用されていると知ると、信頼度が増したり、使ってみたくなります。
以下はPlaymakerのショーケースです。
Hollow KnightやINSIDE、VIRGINIAなんかで使われてるみたいで驚きです。
「mobile」で検索をかける
個人的にmobileでの利用を想定していることが多いのでアセットページでcommand+Fで “mobile” を検索します。mobileの対応状況や、mobileでのパフォーマンスのレビューから簡単に探せます
同じパブリッシャーの他のアセットを見てみる
ぐっとくるAssetを作っているパブリッシャーさんは、他のAssetもぐっとくるものが多いです。
下記の例は Corgi Engineを開発しているMore Mountainsさんです。
Asset Storeのパブリッシャー名をクリックすると、そのパブリッシャーさんの作ったアセットが一覧表示されます。

どのアセットも個人的にはワクワクするものばかりでした。
競合アセットとの比較
競合する類似アセットが存在する場合は、先述のショーケースや他のAssetとの連携部分を確認しましょう。
自分が使いたいアセットがあり、そのアセットとの連携がストアの説明文に記載してあるアセットがあれば、選択肢としての優先度は高まるかもしれません。
短時間でアセットの使い方を理解するには?
ドキュメントに目を通す
インポートされるドキュメントにさらっとでいいので目を通しましょう。
そのアセットを使うにあたっての必要最低限の情報が盛り込まれていて、ドキュメントに目を通すだけで使えるようになったりします。急がば回れです。
困ったときのコンタクト方法(問い合わせ先やコミュニティURLなど)も確認しておきましょう。
チュートリアル動画では補足しきれない重要な情報がのっていることもあるので軽くで良いので目を通しましょう。
チュートリアル動画を見る
百聞は一見にしかずです。ドキュメントを読むよりもはるかにわかりやすいです。
サンプルシーンの中身を理解する
サンプルシーンでの使われ方を見るとそのアセットの実際の活用方法が理解しやすくなります。
3Dモデルのアセットなどでは、実際のシーンの作り方など非常に参考になり、サンプルシーンだけでかなりの学びがあったりします。
地雷アセットの見分け方
買ったのはいいが、あっという間に更新が途絶えてしまうアセットの見分け方について個人的な意見を書かせていただきます。
レビューが荒れている
ディベロッパーと連絡が取れない、不具合が放置されっぱなし、という口コミが放置されているアセットは、星の平均値が高くても危険です。そういったレビューに対してレスポンスがなされている場合は、健全です。
パブリッシャーサイト/サポートサイト/デモがリンク切れ
ドメインが切れている場合などは要注意です。
価格が安すぎる
競合アセットに比べて価格が安すぎるものも危険です。サポートにさけるコストも限られるため、使えなくなる可能性が高いです。
Unityが将来的にその機能を持つことが確定している
Unity自体で将来的にその機能を持つようになると、その機能を売りにしていたアセットの魅力は失われ、ユーザーもはなれがちです。
(ProBuilderやChinemachine, Text Mesh Proのように、Unityに統合される場合は、安心できるでしょう。)
Unityのロードマップを見て、どんな機能がいつ頃実装されるか把握することで、そのアセットを買うかどうかを判断する材料となります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
それではみなさんよいクリスマスを!